実験河川を活用して河川における自然環境の保全・復元方法について調査・研究を行っております

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2007年度親子教室―のぞいてみよう川の中―を開催しました

日 時 2007年8月25日(土)
会 場 自然共生研究センター研究棟及び実験河川

1.研究棟での開会式を行いました。底生動物が川の生態系の中でどのような役割を果たしているのかな?
2.次に実験河川で、当センターで底生動物を研究している片野研究員に実際どのように採集を行なっているのか実演をしてもらいました。 
3川底の様子や流れの速さを確認した後、サーバーネットを使って底生動物を採集しました。何がとれたかな? 
4.サーバーネットに集めた付着物はバットへ移し、ピンセットを使ってトビケラ類、カゲロウ類、ヒルの仲間に分類しました。
5.今日採捕された底生動物の生態を詳しく理解してもらう為、グループに別れ、底生動物を観察し、動きを疑似体験してもらいました。
6. こちらはトビケラ組。石で巣を作るタイプのトビケラになりました。巣の材料である(新聞で作られた)石を体にペタペタくっつけます。
7. こちらはヒル組。紙で作られたヒルの体を着て、体を上下に伸び縮みして全身でヒルの動きを表現しました。
8. こちらはユスリカ組。ユスリカは餌で巣を作るので、餌の有機物に似せた物を体にくっつけました。
9. こちらはカゲロウ組。黒目が大きいのでサングラスをかけました。一列になり、前3人は足役を、それ以降はエラとしっぽ役になり、皆で一匹のカゲロウになりました。
10. まとめの時間では底生動物を対象とした研究事例を紹介し,この小さな生き物から生態系の仕組みや川の健康診断ができることを説明しました。
11. 最後に毎年恒例の表彰式です。
今年の表彰状はコガタシマトビケラがモチーフです。
12. スタッフお手製の今年の表彰状とワークブックです。修了書は毎年イベントのテーマ毎にキャラクターが変わっています。
自然共生研究センターでは、地域住民を対象とした「夏休み親子教室」を8月25日(土)に開催しました。


今年は小学生と保護者ら約50名が参加し、実験河川で見られる川底の生物を観察しながら、川と生物との関係について学びました。


今回のテーマは「のぞいてみよう川の中!川底の生き物たち」です。川には魚だけでなく、「底生動物」と呼ばれる小さな生き物も生息していて川の生態系を支えています。


今回の親子教室ではヨシで作った15cm四方の枠(コドラート)を川底に設置し、その中に隠れている生物を調査用の網(サーバネット)で採取し、河床形態の違いによって底生動物の量や種類がどのように異なるかを調べてもらいました。川に行くことはあっても、その存在に気付かず通り過ぎてしまう「小さな命の存在」を確認し、川に棲む生物とその棲み場所に関する基本的な知識の習得を目的としています。


今回のイベントを通して日頃、あまり意識することのない底生動物の存在について、親と子で考える時間を過ごすことができたのではないかと思います。
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