|
1.フィールドで、川に棲む生物の情報等を動画で見ることができます。 |
|
2.石や二枚貝にQRコードを設置しました。各々の映像を見ることができます。 |
|
3.観察だけでは見えにくい現象は、映像で確認します。 |
|
4.映像で情報を得ることで、観察の視点が広がることをねらいとしています。 |
|
5.インタープリターによる解説、映像、体験を併用し、効果的な情報発信手法について検討しています。 |
|
フィールド観察は、直接現場に足を運ぶことで、現地の状況を詳しく見ることができます。しかし、河川の場合、水中の様子や洪水の状況など、フィールド観察だけでは読み取れない情報が多くあります。そこで、今回、河川のフィールド観察に携帯電話のQRコード導入し、河川環境の基本的な見方を学ぶ体験型セミナーを試行しました。
携帯電話では、QRコードから
YouTube(http://www.youtube.com/user/arrc800)に保管してある動画コンテンツを読み込むことができます。QRコードは、フィールド観察の際に利用し、通常では気づきにくい視点を補完することを目的に使用します。
当日は、見学に訪れた岐阜大学の学生(14名)が、胴長をはいて実験河川の川の中を歩き,石や二枚貝に貼られたQRコードを読み取りながら,観察を行いました。今回のセミナーに参加した学生からは「小さな生物を見るのに、携帯電話(の動画)が役立った」「手軽に詳しい情報を見ることができた」などの感想を得ることができました。
近年、映像は一般の人々でも手軽に撮影し,公開することができます。地域の人々が自然環境に関する情報を自ら発信することで、地域への関心も高まり,多くの人々と情報を共有することができるのではないでしょうか。
今後は、自然環境への理解をより効果的に進めるためのツールとして、今回の試みの効果を調査するとともに、地域環境の保全に役立つ情報発信手法の開発につなげていきたいと考えています。
(真田 誠至)
|