実験河川を活用して河川における自然環境の保全・復元方法について調査・研究を行っております

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岐阜県自然共生工法研究会が実験河川を見学しました

日 時 2009年5月15日(金)
会 場 自然共生研究センター 実験河川

1.実験河川において、各研究地点を巡るガイドウォークを行いました。
2.水際域修復工法としての水制工の解説をした相川中部技術事務所環境技術係長
3.石礫のつくる間隙の生息場所としての有効性を解説した佐川専門研究員
4.アユの摂食が河床付着膜の性状に果たす役割を研究しています。
5.氾濫源環境に関する研究を解説した久米非常勤職員
6.護岸の自然環境と景観について解説した宮下交流研究員  
7.実験河川では、転倒ゲートの操作によって人工洪水を起こすことができます。  
 建設業者、建設コンサルタント、製品メーカー、行政職員等から構成される岐阜県自然共生工法研究会から50名を超える方々が実験河川を見学しました。
川づくりの現場の第一線で活躍されている研究会会員の方々へ、研究内容を直接解説する貴重な機会となりました。


各研究地点を巡る形式とし、各研究者が各自の研究内容を解説する形式をとりました。


水制工の研究では、水制工の設置間隔や設置長さの違いによって、優占する魚類が異なることを説明しました。


石礫のつくる間隙の研究では、間隙に生息する水生生物の群集構造は、礫のサイズ(巨礫(φ350mm)、大礫(φ200mm、φ100mm)、中礫(φ40mm))及び季節で異なることを説明しました。


アユの摂食が河床付着膜の性状に果たす役割の研究では、アユの摂食は、付着膜を活性の高い状態へ変化させることを説明しました。


氾濫源環境に関する研究では、冠水頻度や溶存酸素等の差がイシガイ類の生息に影響を及ぼすことを説明しました。今後も研究を継続します。


護岸の自然環境と景観に関する研究では、非飛翔性(ひひしょうせい:歩いて移動する生物)は湿り気、飛翔性(ひしょうせい:飛んで移動する生物)は温度変動が生息に影響していたことを説明しました。景観に関する研究は、異なる着色を施した練玉石積を用いて今後実験を行う予定です。


実験河川は、転倒ゲートの操作によって人工洪水を起こすことができます。転倒ゲートは、コンピュータ制御によって、洪水の流量や時間をコントロールすることができます。当センターでは、洪水が水質や川底の環境に及ぼす影響についての研究を行ってきました。


                           (上野 公彦)
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