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1.ワンドでの解説 |
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2.パックテストの様子 |
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3.ろ過実験の様子 |
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4.スーパーボールを投入しました |
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5.川虫を探しました |
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6.瀬・淵の特徴を学びました
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7.山は海とつながっています |
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第30回全国豊かな海づくり大会の協賛事業として、親子参加イベント「川は友だち・エコツアー」を開催しました。午前中は、自然発見館のスタッフによるヨシノボリの捕獲と吸盤の吸着実験を行いました。午後は、自然共生研究センターと国土交通省水辺共生体験館スタッフが担当し、主に当センターの実験河川を用いたプログラムを行いました。 以下は、午後の内容です。
ワンドでは、ワンドの特徴と機能を学びました。ワンドは、本川とつながっている水溜まりのようなもので、水の流れが無く、よどんでいることが特徴であり、魚類の産卵場所や仔稚魚の生育場所、洪水時における魚類の避難場所、イシガイ類などの淡水二枚貝の生息場所などとしての機能があります。
パックテストでは、その方法を学び、実際にワンドと実験河川の水質を比較しました。パックテストは簡易水質検査であり、今回は、COD(化学的酸素要求量)を指標としました。ワンドの水は、実験河川の水に比べて泥分で濁っていましたが、パックテストの結果、見た目だけではなく、数値によっても違いがあることを理解していただけたと思います。
ろ過実験では、ワンドと実験河川の水を用いて比較しました。時間短縮のためにポンプを用いましたが、実験後、ろ紙についた汚れによって、水質の違いを理解していただけたと思います。
その後、約700個のスーパーボールを実験河川へ投入し、実験河川に沿ってスーパーボールの流下を見届けました。途中、河川が蛇行している区間、水深が深い区間等では、どのように水が流れているか確認することができました。スーパーボールは、水に浮くものの、流下に風の影響を受けにくいこと、色が鮮やかであることから、川の流れを観察するには良い材料であるといえます。
川虫のお話では、石の裏に付着している川虫は、色々な種類がいること、その種類によって川の水の汚れ具合が分かることを学びました。次に、実際に石の裏に付着している川虫を探しました。
瀬・淵構造区間では、瀬と淵の違いを学びました。具体的には、「瀬は淵に比べて、流れが速く、水深は浅いこと」河床材料については、「瀬は石が多く、淵は砂が多いこと」生息する生物については、「瀬は川虫が多く、淵は魚が多いこと」を学びました。
最後は、水辺共生体験館で、まとめを行いました。参加者に配布したワークシートをつなぎ合わせ、川は山から海までつながっていること、水は、降雨、浸透、流出、蒸発散を繰り返し循環していることを学びました。
本プログラムを通じて、川の環境機能や特徴、川のつながりについて、より理解を深めてくれることを願っています。
(上野 公彦)
今回のイベントで使用したワークシートはこちら
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