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1.実験河川を歩いて川の地形を観察 |
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2.ボールを使って流れの様子を観察 |
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3.電磁流速計で流速を測定 |
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4.植生区で魚類採捕 |
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5.魚の同定に挑戦 |
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中学生のための環境都市工学入門が、実験河川で行なわれました。
参加者は、岐阜工業高等専門学校の公開講座に参加した中学生と、そのパートナーの高専生・大学生のおよそ20名です。
河川環境の調査・研究を実施している実験河川において、フィールド調査を行ないました。生物調査と物理調査から、河川の環境と生き物との関係を調べ、人と自然が共生するための方法について考えました。
はじめに、参加者は実験河川の蛇行区間を歩き、蛇行部分の淵では水深が大きくなること、その上流側にある早瀬では水深が小さくなることを、自分の体で体験し確認しました。つぎに、蛇行部分の流れを調べるため実験河川にスーパーボールを1000個流し、流心部と水際部で流れの速さが異なること、また、早瀬では流れが速く、淵では遅い流れであることを確認しまいた。
物理環境調査では、電磁流速計やドリフトネットなど、日ごろ研究者が用いる道具を使い、流速や河床材料などを調べ、早瀬と淵を比較しました。
生物調査では、植物で被覆された河岸の区間と、コンクリートで覆われた区間で、魚類の生息量を比較しました。参加者はタモアミを用いて魚類採捕を行い、採れた魚の同定作業に挑戦しました。
土木工学や環境都市工学は、人と自然がどのように関わって行くのかを考える分野です。今回の経験が、参加者の進路を考える上で、良い「きっかけ」になればと思います。
(真田 誠至)
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