実験河川を活用して河川における自然環境の保全・復元方法について調査・研究を行っております
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第2回水辺空間シンポジウムを開催しました。
日 時
平成29年7月25日(火) 13:30〜17:00
会 場
ヤクルトホール
プログラム
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写真1.鶴田主研の研究発表 写真2.パネル2ディスカッションの様子
全国各地でにぎわい、美しい景観、豊かな自然環境を備えた、魅力ある水辺空間の再生・創出が進み、人・まちと川とのつながりが深まりつつあります。良好な水辺空間の形成には、水面から河畔まで連続的に捉えるデザイン力に加えて、河岸や水際のデザインに影響を与える護岸ブロックの質も重要となります。
そこで、河川生態チームの研究成果ならびに公益社団法人全国土木コンクリートブロック協会との共同研究の成果を発信するとともに、これからの魅力ある水辺空間の形成を進める上で必要な空間デザイン手法や護岸ブロックに求められる機能・活用のあり方について拠点だけではなく、一般区間についても議論し、我々が進むべき今後の方向等について共有することを目的として、シンポジウムを開催しました。
当日の参加者は340名を数え、河川景観に対する業界の興味の高さを伺うことができました。基調講演では白川の激特区間のデザインの考え方、事例発表では、2016年最優秀賞(土木学会デザイン賞)の上西郷川について発表があり、河道内の工夫や川を作るための考え方について学ぶことができたと感じています。また、土研ならびに共同研究で実施した研究成果をアピールできただけでなく、高い専門性を有する学術者・技術者から研究成果に対する評価を受けることができ、今後の進むべき方向性についても共通認識することができました。
平成9年に河川法改正され河川整備計画において、治水・利水に加え環境が新たに加わりました。しかしながら河川環境の整備・保全の技術は確立されていません。河川環境に対する技術の向上のために研究成果を発表し、関係者間で重要性や問題点を共有することが大切です。今後も同様のシンポジウムを継続的に開催し、魅力ある水辺空間の創出や河川環境の改善に貢献していきたいと考えています。
手代木賢治
(国研)土木研究所 水環境研究グループ
自然共生研究センター
〜招待講演・特別講演〜
第一部 基調講演
「風景から見た水辺空間可能性」
講演録
熊本大学くまもと水循環・減災研究教育センター 准教授 星野 裕司
第二部 研究・事例発表
「水辺拠点整備の考え方」
講演録
国立研究開発法人土木研究所 主任研究員 鶴田 舞
「上西郷川における川づくり」
講演録
九州大学大学院環境社会部門 助教 林 博徳
「河川用護岸ブロックの改良と工夫」
講演録
公益社団法人全国土木コンクリートブロック協会 尾崎 正樹
第三部 パネルディスカッション
講演録
論点1:拠点の選定・整備アプローチについて
論点2:拠点以外の都市河川における整備方法について
論点3:河川用護岸ブロックの活用・開発の方向性
論点4:ポイントブック改定に際して盛り込むべき内容
○講演集の一括ダウンロードはこちらです。
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