4.
設立推進本部の最近の動向と今後の予定
最近参加した会議の報告
「災害との共生」に関する国際会議(ソウル・韓国)
日時:2004年9月20日-23日
主催:WMO/UN-ESCAP台風委員会
本会議では、国土交通省・国際建設技術協会が
主導する「洪水ハザードマップ・プロジェクト」の進捗について議論するとともに、「タウンウォッチング」として実際に現地で試験的にマップ作成演習を行い ました。本会議には推進本部から池田主任研究員が参加し、平成16年度から土研が実施する予定のJICA「洪水ハザードマップ作成」研修の概要について紹
介しました。
水と気候に関する国際会議 (アムステルダム・オランダ)
日時:2004年9月27-29日 主催:国際水協会(IWA)
本会議では、池田主任研究員から「日本における気候変動のもとでの洪水対策と今後の見通し」と題して発表を行いました。また、オランダを中心とする各国 参加者より気候変動と水資源に関する調査・研究成果の報告があり、今後のユネスコセンターの活動計画にも参考となる情報が得られました。
中国水利水電科学研究院との第1回ワークショップ開催(北京・中国)
日時:2004年10月13日
主催:中国水利水電科学研究院・土木研究所
平成15年2月に土木研究所と中国水利水電科学研究院(水科院)が研究協力協定を締結してまもなく、両者は長江の洪水マネジメント政策に関する共同研究 を開始しました。また、土研が中心となって開発した水文モデルが水科院の研究に使われています。これらの進捗情報を確認と新たな協力分野を討議すると共
に、現在世界7箇所にあるユネスコセンターの一つである「国際泥砂研究訓練センター(北京)」との情報交換を始めることになりました。
第14回ユネスコIHP研修コース(クアラルンプール・マレーシア)
日時:2004年10月11−15日
主催:ユネスコ・ジャカルタ事務所・名古屋大学
第14回ユネスコIHP研修コースが湿潤熱帯地域センター(HTC-KL)の
ホストにより開催されました。本コースにはアジア地域から40名以上が参加し、前半の講義セッションにおいて、池田主任研究員がユネスコセンター設立計画 について発表しました。次にこれまでの研修実績をレビューするとともに、今後とも一層実りの多い研修とするための将来像について講師やこれまでの研修参加
者、今回の研修生との間で議論を行ないました。
WMO水文委員会第12回総会(スイス・ジュネーブ)
日時:2004年10月19−29日
主催:WMO(世界気象機関)
寺川本部長と吉谷上席研究員が日本政府代表団の一員として出席しました。4年に1度開催される本会議には、加盟187カ国(地域)中52カ国の実務水文 機関(National
Hydrological Service)及び関連国際機関等から、約150名が参加し、水文観測、水文・水資源データ管理及び水文予測等の分野においてWMOが主導しているさま
ざまな国際的な取り組みについて、4年間の活動のレビューと今後4年間の活動について議論が行われました。
今後の予定
土木研究所・国総研「土木の日」一般公開
日時:2004年11月20日(土) 9:30-15:00(受付は14:00まで)
場所:土木研究所(つくば市)
今年度も土研と国総研の共催で、一般の方に土木技術を身近に感じてもらうために施設の一般公開を実施します。当本部は、水理水文チームと共同で「降雨体験車」(国土交通省関東地方整備局より借用)を用い、10mm/h〜300mm/hの豪雨の激しさを体験してもらうことにしています。また、スタンプラリーに参加して一定の施設を回ればステキなプレゼントがもらえる企画もあります。是非ご家族連れで来場下さい。
→詳しくはこちらをご覧下さい
国際会議:「水問題に敏感な都市計画に関する国際会議:集水域としての都市域」