■地すべり・雪害研究推進協議会講演会開催

　2月20日「地すべり・雪害研究推進協議会」及び「新井地区治水砂防協会」共催の講演会が新井市内で開催され、市民など約130名が参加しました。講演会では、システム工学研究所（株）中澤直樹氏による、「雪氷分野（特に氷工学）における近年の研究とビジネス界の動向」について講演が行われました。また、新潟県新井砂防事務所及び新潟試験所職員による研究発表も行われました。

■観桜会「歩行者天国」に路面すべり測定車展示

　平成16年４月18日（日）、上越市高田本町商店街の歩行者天国に新潟試験所の路面すべり測定車を展示し、多くの家族連れ等のみなさんに見ていただきました。

■ＪＩＣＡ研修生来所

　４月27日から28日にかけて、新潟県の新井砂防事務所と新潟試験所において、独立行政法人 国際協力機構(JICA)が実施している火山学砂防工学研修が行われました。研修生は、インドネシア、イラン、フィリピンの各国から来日された政府機関の技術者３名です。研修では、27日に板倉町の地すべり資料館及び新井市平丸の地すべり防止工事現場の視察が行われました。また、翌28日は、新潟試験所で武士所長と地すべりチームの石井主任研究員による地すべり調査と防止工事の講義が行われました。

　平成15年度における新潟試験所の主な研究発表論文を紹介します。

○砂防学会研究発表会（2003.5）
　・雪崩動態観測地における雪崩発生の時系列的特徴
　　　　　秋山、武士

○日本地すべり学会研究発表会（2003.6）
　・泥岩地帯における地すべり地塊の風化に関する検討
　　　　　丸山、武士
　・改良した温度検層器と模型実験結果
　　　　　吉田、武士、山崎、長反
　・斜面のアンカー施工による振動特性変化の予備検討
　　　　　小嶋、丸山、武士

○雪氷学会全国大会（2003.10）
　・雪崩震動を利用した雪崩自動観測システム (３)
　　　　　秋山、武士
　・2003年６月に白馬大雪渓で発生した土石流
　　　　　秋山、武士、丸山、小嶋、佐藤
　・現地計測による流下雪崩の動態観測
　　　　　秋山、武士
　・関東・甲信越地方における雪崩地形の分布と形態的特徴
　　　　　関口、秋山
　・樹木の雪崩予防効果に関する検討
　　　　　小林、秋山、武士、春山、池田
　・効率的な凍結防止剤散布に関する調査
　　　　　武士、小林、林

○日本道路会議（2003.11）
　・非塩化物型凍結防止剤を用いた現道散布効果試験
　　　　　樋口、武士、小林

○寒地技術シンポジウム（2003.11）
　・地震計を用いた雪崩検知と雪崩発生の特徴
　　　　　秋山、武士
　・雪氷路面の分類方法に関する検討
　　　　　小嶋、小林、樋口、武士、林
　・積雪地域における光ファイバーセンサによる地すべり挙動調査
　　　　　武士、丸山、吉田

○日本雪工学会（2003.12）
　・非塩化物型凍結防止剤を用いた現道散布実験（３）
　　　　　 樋口、武士、小林、林
　・新型雪崩予防施設と樹林の雪崩予防効果に関する検討
　　　　　 秋山、武士、春山