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■中越地震河道閉塞対策への技術支援
10月23日に発生した中越地震では、山古志村の芋川流域で地震による地すべりにより土砂ダムが形成され、河道閉塞が発生しました。土砂ダムは大規模なものが5箇所で発生し、中でも寺野地区と東竹沢地区(写真)においては人家を水没させるなどの被害を発生させています。この2箇所の河道閉塞対策については新潟県知事の要請を受け、直轄砂防事業として実施することになりました。この緊急対策では仮排水路の開削が実施されました。土木研究所地すべりチームと新潟試験所では、工事の安全確保のための地すべり監視に関する技術支援を12月中連日行いました(中越地震については次ページ参照)。
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■長岡市で第21回日本雪工学会大会開催
11月15日に日本雪工学会が開催され、秋山が雪崩予防施設での斜面雪圧と積雪密度、小嶋が雪氷路面状況とすべり摩擦係数、小林が効率的な凍結防止剤散布をポスター発表しました。当日は中越地震緊急報告会も開催されており、多数の住民や一般見学者が参加し、ポスター前で活発な意見交換が行われました。
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■ふゆトピア研究発表会(旭川市)
克雪・利雪等に関する技術を情報交換する「ふゆトピア・フェア」が2月3日〜5日に開催されました。シンポジウムでは、独創的なアイデアで日本一人気のある地元、旭山動物園の小菅園長の講演を基調として「小菅園長に続け!」と冬を活かした発想による街作りが論ぜられました。研究発表会では、小嶋が凍結防止剤散布についてポスター発表しました。
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■北陸雪氷技術シンポジウム(富山市)
北陸地方整備局・北陸4県・JH北陸支社等が主催し、雪害技術を論ずるシンポジウムに、約600名を超える参加者が集まり、小林が冬期路面管理に関する研究成果を発表しました。
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■土木の日一般公開(つくば市)
11月20日土木研究所と国土技術政策総合研究所の共催で「土木の日一般公開」が行われました。新潟試験所では、雪崩流下模型、雪崩関係パネル、現地で観測した表層雪崩のビデオ等を展示実演し、来場者に試験所の研究についてアピールしました。また、試験所で収穫したニュートンのリンゴも約30個ほど配り大変好評でした。
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