長岡技術科学大学実習生の尾山康弘君が3ヶ月間の実習を終了しましたので、その研究成果を紹介します。 「私は、大学でも地すべりのメカニズムに関する研究を行っています。今回、新潟試験所所有のリングせん断試験機を使って、より実現象に近いすべり面粘土のせん断特性を明らかにすることを目的として、応力制御によるせん断試験を実施しました。その結果、初生すべりを想定したせん断面が形成されていない供試体では、弾塑性的なせん断挙動を示すのに対し、再滑動型地すべりを想定したせん断面が形成されている供試体では、脆性的な破壊を示すことが明らかになりました。この成果は、地すべりの挙動を知るための貴重なデータになるものと思われます。」