「第55回下水道研究発表会 優秀発表賞」受賞
受賞名:「第55回下水道研究発表会 優秀発表賞」 |
論文題目:排水管理手法(WET試験)におけるゼブラフィッシュとヒメダカの感受性の検討 |
受賞者:村田 里美((国研)土木研究所 水環境研究グループ 水質チーム 研究員) |
賞の概要:
受賞日:平成30年10月31日
贈賞組織名:公益社団法人日本下水道協会
同賞は下水道界で最大の研究発表会である下水道研究発表会(公益社団法人日本下水道協会主催)において、厳正な審査により下水道技術の進歩・向上に貢献する優秀な研究発表を行った研究者に贈られる賞です。
研究成果の概要:
本研究は、重点研究「生物応答手法を用いた下水処理水の評価と処理の高度化に関する研究」に基づく成果です。 現在環境中に放出された化学物質を測定する際、排水管理手法(WET試験)の対象魚類としてヒメダカまたはゼブラフィッシュが用いられていますが、 それらの感受性を比較した研究はあまり報告されていません。本研究では下水処理場でWET試験を用いることを目的に両者の比較を行い、 ゼブラフィッシュとヒメダカの化学物質の感受性は類似していること、また実処理水の試験ではヒメダカよりゼブラフィッシュで安定したデータが得られることを明らかにしました。 本賞は本研究が下水処理水の評価に関する新たな科学的知見を提示する特に秀でた内容であったことから、高い評価が得られたものと考えられます。
