研究成果・技術情報

「第28回舗装工学講演会優秀講演者賞」受賞

受   賞   名: 「第28回舗装工学講演会優秀講演者賞」受賞
論文題目 : 教師なし機械学習を用いた舗装の構造的不健全区間の抽出手法の提案
受   賞   者: 道路技術研究グループ 舗装チーム 研究員 横澤 直人

受賞日:令和5年9月1日

贈賞組織名:公益社団法人土木学会

賞の概要:

「優秀講演者賞」
 舗装工学講演会優秀講演者賞は、舗装工学講演会で発表された論文の中から、開催年度の4月1日時点で35歳未満の発表者に対して、特に優れた発表を行ったものを選定して贈られるものである。

研究成果の概要:

 近年、舗装の路面管理に加えて、構造物としての舗装の維持管理の重要性が高まっている。舗装の構造評価で一般に使用されるFWD調査には、交通規制が必要なことや計測時間がかかることから、土木研究所では、他機関との共同研究を通じて移動式たわみ測定装置(MWD)の開発を行い、現在、実用化に向けた検討を進めているところである。  MWDが実用化した際には、舗装の構造に関するデータ取得の効率が飛躍的に向上し、MWDから取得された膨大なデータ処理を行う必要があるが、MWDのたわみ量データから舗装の健全度評価を行うための既存手法には効率性の観点で課題がある。  本研究では、異常検知問題で使用される教師なし機械学習を用いて、舗装構成等に関する情報が無い条件において、MWDのたわみ量データから、舗装の構造的不健全区間を抽出する手法を提案した。実際にMWDで取得したたわみ量データを対象に検証を行い、提案手法は、抽出精度や効率性の観点で既存手法の同等以上の有効性を有していることを確認した。

「第28回舗装工学講演会優秀講演者賞」賞状