研究成果・技術情報

「第35回日本道路会議 奨励賞」受賞

受   賞   名: 「第35回日本道路会議 奨励賞」受賞
論文題目 : 山岳トンネル覆工への中流動覆工コンクリート適用時の変状特性等の把握
受   賞   者: 道路技術研究グループ トンネルチーム 交流研究員 廣田 彰久
道路技術研究グループ トンネルチーム 研究員 菊地 浩貴
道路技術研究グループ トンネルチーム 上席研究員 日下 敦
株式会社高速道路総合技術研究所 道路研究部トンネル研究室 室長 山﨑 哲也
株式会社高速道路総合技術研究所 道路研究部トンネル研究室 主任研究員 菅原 千尋

受賞日:令和5年11月2日

贈賞組織名:公益社団法人日本道路協会

賞の概要:

本賞は、日本道路会議において、若手研究者・技術者による発表で、内容に独自性、将来性があり、発表資料や説明に創意工夫がみられる等、今後の取組の発展が期待できる論文の発表者に授与されるものである。

研究成果の概要:

山岳トンネル覆工に一般的に使用されているのは普通覆工コンクリートであるが、近年では生産性や品質の向上等を目的に,中流動覆工コンクリートの採用事例が確認されている。中流動覆工コンクリートは施工の良さや材料分離抵抗性,流動性が優れることや初期密実性の高さ,出来栄えで優れている等,品質における利点が報告されている.その一方で,中流動覆工コンクリートの中長期的な耐久性について,ひび割れではTCI(ひび割れ指数)等による分析・検討が行われているものの,その他の変状特性の影響に関して明らかになっていない.そこで,道路トンネルの覆工に中流動覆工が適用された事例を収集し,同時期の普通覆工コンクリートの変状との比較結果について整理を行い,変状特性を把握した.その結果,従来の普通覆工コンクリートと同等程度の変状特性であることを確認した.

「第35回日本道路会議奨励賞」受賞