国立研究開発法人 土木研究所

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山口嘉一理事がダム技術に関する最近の話題に
ついて講演しました

 山口理事が、平成30年8月2、3日に開催されたCMED会九州地区研修会において、ダム技術に関する最近の話題について講演しました。なお、講演日は8月3日でしたが、50名弱の参加者がありました。

 CMED会とは、大規模総合工事であるダム工事を担う施工側の認定技術者であるダム工事総括管理技術者(CMED = Certified Chief Managing Engineer for Dam Construction)の集まりです。 CMED会では、全国の代表的なダム現場で直接会員の意見を集約し、会の活動の活性化、会員相互の交流、技術の研鑽を目的とした「地区研修会」を毎年開催しており、 今年度は今回の九州地区も含め全国3地区で開催される予定とのことです。

 今回の講演では、ダム技術に関する講演に先立って、「土木研究所の研究概要」と題して、土木研究所の組織概要と今中長期における研究開発プログラムの概要、研究開発の成果の概要および研究成果の最大化を図るための 取組(技術支援、設計基準等への貢献、講演会・セミナー等の開催、国際貢献、共同研究など)の概要について紹介しました(写真-1)。

 引き続き「ダムの設計・施工・維持管理に関する最近の話題」と題して講演をしました。まず、我が国におけるダム事業の状況を説明した後、新設ダムの設計・施工に関する技術として、 ①巡航RCD工法、②台形CSGダム(図-1)、③流水型ダム、④造成アバットメント工、⑤ダムにおけるi-Construction、について実例も交えて紹介しました。 また、既設ダムの維持管理・更新に関する技術として、①耐震性能照査、②ダム総合点検(図-2)、③ダム再生技術(図-3)について、各種基準やガイドラインの内容も踏まえつつ紹介しました。

 今回の講演を通したダム施工を担当する技術者のとの交流は、研究所に在籍するものにとって大変有意義なものとなりました。

写真-1 山口理事の講演の状況
写真1 山口理事の講演の状況
図-1 台形CSGに関するスライド
図-1 台形CSGに関するスライド
図-2 ダム総合点検に関するスライド
図-2 ダム総合点検に関するスライド
図-3 ダム再生技術に関するスライド
図-3 ダム再生技術に関するスライド