ネパールの震災復興への貢献に対し、東北大学の運上教授（派遣当時、土木研究所耐震研究監）がJICA理事長表彰を受賞しました

このたび、東北大学の運上教授が第14回JICA理事長表彰を受賞しました。この表彰は、ネパール連邦民主共和国における災害被害の削減と地震に強い国づくりへの同氏の貢献が評価されたものです。

伝達式は平成30年10月1日、JICA市ヶ谷ビルの国際会議場で行われました。

ネパールは平成27年4月25日に発生した大地震によって甚大な被害を受けました。土木研究所は、 (独)国際協力機構(JICA)が派遣するネパール復興支援調査団のメンバーとして、運上氏（当時土木研究所耐震研究監）を約2ヶ月間、派遣しました。

運上氏は地震直後の橋梁の調査を行い、二次災害を回避するための提言をされ、「災害後ニーズアセスメント」に参加されました。さらに、ネパール国政府が実施する地震復興計画策定等に対し、我が国の震災復興に関する知見・教訓を踏まえた支援を実施されました。

帰国後氏が参画されたJICA「ネパール地震復旧・復興プロジェクト」において、氏の提言が盛り込まれ策定された「カトマンズ盆地強靱化計画」は、ネパール政府のマスタープランとして承認される見込みとなっています（表彰式資料による）。


	ネパール政府高官 (国家計画評議会副長)に復興施策提案等を行う運上氏（左から2人目）