国立研究開発法人 土木研究所

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鳥居研究調整監が「被災事例に学ぶ河川管理の
ポイント」を講演しました

 12月8日 サン・イレブン高松(高松市)で「河川の維持管理技術に関する講演会」が開催され、約100名の参加者が河川の維持管理について勉強しました。 この講習会は、降雨による被害が局地化・集中化・激甚化する昨今、防災及び減災の面から日頃から の河川に於ける維持管理の重要性が高まりを見せている。 一方で、高度経済成長期に造られた多くの構造物が老朽化し、耐用年数を迎える中、河川管理に於ける技術者の技術力向上を目的として、 四国河川維持管理検討会(事務局:四国地方整備局河川部河川管理課内)が主催するものです。

 この講演会で鳥居研究調整監は、「被災事例に学ぶ河川管理のポイント」と題して、11の被災事例について、その概要、被災原因、河川管理のポイントについて講演しました。 土木研究所では、災害が発生すると整備局の要請を受けて、現場に職員を派遣して復旧工法などの助言を行なっています。 今回の講演ではこうした活動を通じて蓄積した知見に基づき河川巡視・河川点検のポイントを整理したものです。講演の中で被災を通じて学んだ知見を教訓として端的に整理し、 継承していくことの重要性を指摘しました。

 紹介した被災事例

事例1:短時間豪雨による表法すべり
事例2:竣工直後の法崩れ
事例3:蛇行による破堤
事例4:護岸基礎工周辺の洗掘
事例5:堰側壁脇の高水敷の陥没
事例6:遮水矢板背後の噴砂・漏水・陥没
事例7:越水、侵食以外の破堤
事例8:堤体内の縦断方向の空洞
事例9:越水なき破堤
事例10:越水破堤
事例11:天端の陥没

河川の維持管理技術に関する講演会
鳥居研究調整監の講演の様子